2008年12月18日 (木)

あこがれのすそあげ。

 ジーンズショップなんかに行ったりすると、ちょいとお洒落な兄ちゃんがミシンを操って裾上げしてくれたりする。
 短足な私はいつも10センチぐらいカットしてもらうのだが、例え何センチだろうと、顔色を変えず作業にかかってくれる。
 待ち時間およそ20分。
 「な~んと、男でもミシンでぎるなが。たいしたもんだなや。」
 などと作業風景をチラ見しながら感心したりする。
 “お洒落な兄ちゃん”と“ミシン”という一見ミスマッチな組み合わせが妙にカッコよくて、なんだか敗北感すら覚える。
 あの兄ちゃん、モテるんだろーなー。
 いーなー。
 今思えば、憧れの男性像の一つだったのかもしれない。

 私がミシンの世界に入り込んだのは4年ぐらい前のことである。
 ジーンズの裾上げは、基本的な技を組み合わせればそう難しいものではない。
 全身タイツやらムエタイパンツばかり作っているうちに、いつの間にか私にも“ジーンズ裾上げスキル”が備わっていたのだ。
 いま手元には、たまたま裾上げの必要なジーンズがある。
 本日2008年12月17日。
 長年私を苦しめてきた、あの敗北感から、ついに開放される時が来たのである。
 勝ち誇ったように仁王立ちしたあと、作業に取り掛かる。   
 作業時間およそ20分。
 マイジーンズの完成である。

 しかし、まだ敗北感が拭えない。
 なぜだ。
 まだ何かに負けているような気がする。
 ふと、窓ガラスに目をやる。
 だらしない格好をした私が、ジーンズを手にして、ニヤけている。
 ダサイ・・・。
 ダサすぎる。
 大事なことを忘れていた。
 そう、私は“お洒落な兄ちゃん”というスキルを磨いてこなかったのだ。
 時、すでに遅し。
 兄ちゃんを通り越して今はもう中年オヤジである・・・。

 ガチョーン。
Suso1Suso2Suso3

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2007年7月 3日 (火)

攻撃的読書感想文のススメ

 先日掃除をしていたら、大学時代のレポートなんかが出てきた。
 実に16年ぶりのご対面である。
 読書感想文なんてのも見つけた。
 不必要に文章が尖ってて、強気だったあの頃の自分が懐かしいというか恥ずかしい。
 だいたい大学生に読書感想文ってどうよ?
 そっちがその気なら、読まずに書いてやるぜ。ハンっ!
 ってな発想だったと思う。
 大学時代に第三次反抗期が来るのだから、かなり残念というか、おめでたい方面の人である。
 めでたすぎて赤飯を炊きたくなる気分だ。
 大学時代に比べ、今ではずいぶんおとなしくなってしまったものだ。(べっこしょししびわがるぐなった)
 さて読書感想文のノルマは“次に提示する医学関係の本5冊の中から1冊を読んで原稿用紙5枚書け”だったはず。
 堀井雄二や火浦功にあこがれて、高校時代は寝る間を惜しんで文章を書きまくっていた。
 そんな俺様に原稿用紙5枚だと?
 俺様をなめるな!ヘンっ!
 とまあ、すぐに目上の人間に反抗したがる年頃であったのだ。
 
 まずは大学教授をなめきったような世にも恥ずかしい読書感想文の一部をのぞいてみよう。
 もちろん宣言どおり、課題図書なんてを読まずに書いている。
 何度も言いますが、あくまで16年前の私です。
 今の私は他人に攻撃を仕掛けたりしない、専守防衛を絵に描いたような弱気な人間でございます。
 (以下やや長文)
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「遠き落日」を読んで

 遠き落日。
 まずはそのタイトルに惹かれた。つまり興味を持ったのである。この渡辺淳一という作家、なかなかやるな、いいセンスしているではないか、うむ。と、率直に思った。センスといっても、落語家が「どーもすいやせん」と言って頭をたたく扇子ではない。あくまでも横文字のセンスである。
 と、くだらないことを感じるほどに、私はタイトルに感銘を受けたのだ。
 まず、中味を読む前にタイトルで内容を想像してみようという誠にもって無謀極まりない冒険に、私は挑んだのである。あるいは私がアメリカ大統領になろうとすることよりも無謀なのかもしれない。
 とにかく、私はその無謀な冒険に身を投じたのだ。
 遠き落日・・・。
 まず私は、はるか地平の向こうに沈む夕日を思い浮かべた。次に、見たこともない青年が、それをバックにして必死に走る光景が脳裏に映った。
 瞬間私は手を打った。
 これは太宰治の「走れメロス」ではないか、と。もしかすると、遠き落日という小説は、走れメロスをモチーフにした一大感動ドラマなのか! しかし、これでは医学とは何のつながりもなくなってしまう。とすると、現代医学の光と影を切実に描写した一大感動巨編なのだろうか。うむ、なかなか泣かせる話になりそうだ。
 そこで私の想像は途切れた。つまり考えることに苦痛を感じてしまったのである。一種の馬鹿らしさを覚えたのである。実は面倒になったのである。
 自らの手で答えを出すことが面倒になった場合、どんな手段を用いるだろうか。
 ここら辺は、小学生の夏休みのテキスト攻略法と同じで、友人に聞くか、別冊の回答集を見て書き込むかすればよい。この場合こんなことを友人に聞くわけにいかないので、私は迷わず後者の手段を選んだ。つまり、本編を読むことにしたのだ。
(以下省略)

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 とまあ、本題に入るまで原稿用紙2枚半を消費。
 見事、書き出しだけでノルマの半分を達成。
 『本編を読むことにしたのだ。』
 と宣言しておいて、ただ表紙の裏の解説を読んだだけ。
 我れながら、人を小バカにしたような非常にいやな文章です。
 段落の切り替えも変だし。
 ただ、こんな文章を教授と呼ばれる偉い人に提出した度胸だけは認めていただきたいものです。(単に世間知らず)
 たしか「遠き落日」とは野口英世の伝記小説だったかと思います。
 本当は映画になるくらいとてもいい本だったと記憶していますが、課題として無理に読まされそうになったばかりに、こんなことに・・・。
 読書感想文のせいで本が嫌いになった子供たちも多いんじゃないかなあ。
  
 さて、これを読んだ教授はどう思ったでしょうか?
 はい、最後の方に赤ペンで書いてました。

 「本当に全部読みましたか?」

 と。
Dsc00511

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2007年1月13日 (土)

二度見される者たち

Matutake1_1Matutake2 男なら勇気を示さなければならない。
 ある国では成人になった男子はバンジージャンプを行うという。
 しかし、世の中にはバンジージャンプ以上の過激な儀式がある。
 それがコスプレマラソンだ。

 時は2006年体育の日。
 場所は旧雄物川町。
 『まつたけマラソン大会』10km部門に、突如2人の猛者(もさ)が登場した。
 彼らは秋の味覚に身を包んでいた。
 1人は松茸。
 もう1人は大根。

 百人前後の参加者の中で、明らかに異質で走りにくそうなユニフォームに身を包んだ2人は、大いに注目を集めた。
 ユニフォームが壊れるか、本人が壊れるかは微妙な判断である。
 さらに彼らは過激な演出まで用意していた。
 大根のアゴ部分は、引っ張ると口に加えたゴムが伸びる仕掛けになっているのだ。
 ゴムをびろーんと伸ばしてバチンと離す、ユートピアが得意としている、あのゴム芸をレース中にやろうというのである。
 ゴム芸中は口を閉じ歯を食いしばっていなければならない。
 練習無しのぶっつけ本番。
 顔をマスクで覆った大根は途中呼吸困難になりながらも、2回のゴム芸を披露し、完走。
 松茸は、ボディの暑さに耐え、かつ大根のゴム芸をアシストしながらも完走した。
 両者ともビリではないのは日頃の鍛練の賜物である。
Matutake5
 更には2人の活躍を祝福するかのように、ゼッケン番号による抽選で本当の松茸をゲット。
 二人の勇気は松茸によって報われたのである。
 しかし、松茸が何本も買えるほどの予算を投入していることは誰も気が付くまい。

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2006年10月 7日 (土)

文部科学省VSユリゲリー

Dsc00445  2.4kg
 これはずぶ濡れになったときの衣服の総重量である。
 10月某日。
 とある幼稚園でトイレを借りようと体育館を横切ったら、急に足元が無くなった。
 どっぽーんっ!
 生ぬるい液体に体中が包まれる。
 「しまった! ブービートラップだ!」
 体育館だと思っていた広いスペースは、実は子供用のプールだったのだ。
 プールの水面にきっちりとブルーシートが敷き詰められており、その様相はどう見ても完全に体育館である。
 文部科学省管轄の施設に対ユリゲリー用ブービートラップがあるとは想定外。
 世間はあなどれないものだ。
 深さ60cm程度の浅いプールだったが、破壊力は抜群。
 頭の先から全部ずぶ濡れである。
 「やられた…」
 これはプロの仕業に違いない。
 立ち寄った施設で必ずトイレを借りるという私の行動パターンまで読まれている。
 『スネーク! どうした?! 応答しろ! スネーーーク!』
 戦時下なら間違いなく穴の底で竹やりが待ち構えていて、ゲームオーバーだ。(毎度メタルギアネタでスンマセン)
 多分私は命拾いをしたのだ。
 ほっと胸をなでおろした私は、ずぶ濡れのままトイレに向かった。

Dsc00444
 ダチョウ倶楽部4人目のメンバーになることが、将来の夢のひとつであることに間違いは無い。
 しかし、いや、だからこそ、ギャラリーのいないところで汚れ芸人ぶりを発揮するのは実に不本意である。
 「人前で披露したかった…」
 トイレにまたがりながら、よごれちまった悲しみを力いっぱい排泄した。

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2006年8月22日 (火)

恋の自販機

Jihan  「おはようございます。今日も朝から暑いですね。」
 自販機に100円玉を投入した瞬間だった。
 若い女性の声で、自販機がやたらフレンドリーに話しかけてきた。
 語尾にハートマークが3つくらい入っているような口調だ。
 最近女性に優しい声をかけてもらっていないので、ハートを鷲づかみにされた気分である。
 冷静に考えれば、センサーが外界の温度を感知し、MSX程度のコンピューターが時刻にあわせたセリフを選択しているだけなのである。
 しかし、優しさに飢えた男の心を捉えるだけの何かがそこにあった。
 「お買い上げ、ありがとうございました。」
 なんだかずっと前から私を知っていたような口調である。
 『こいつ、オレに気があるんじゃないか?』
 「まだまだ暑くなりそうですね。お仕事がんばってください。」
 一瞬、笑顔で手を振っている女性の姿が見えたような気がした。
 『こ、こいつ、口説いたら落ちるぞ。』
 疑惑は確信に変わった。
 朝っぱらから自販機相手に恋の駆け引きを始めるつもりである。

 確かに。
 モノや機械に対する愛情は、人より深い方ではある。
 同じ長靴を15年も履いているし、幼稚園時代から使っていたハサミもまだ現役だ。
 欲しいものは何だと聞かれたら、恥ずかしがらずにきっぱりと“セクサロイド”と答えるのも、機械に対する歪んだ愛ゆえ。
 しかしながら、セクサロイドはいまだ市販化されていないし、それどころかアンドロイドすら街で見かけない。
 21世紀だというのに、ちょっと遅すぎやしないか。
 そんなことを悔しがっている私を変態という二文字で片付けてはいけない。
 昔から新しい技術や文化というものは性への興味・関心から生まれるものだ。
 ピストンの上下運動を回転運動に変えるエンジン。
 人間の持つ感覚機能を最大限にくすぐる携帯電話のバイブレーション。
 毛穴まで見えるハイビジョン放送。
 発想は全部そこだ。
 スケベ心だ。
 “変態”という言葉は時代のパイオニアたちへの賛辞でもある。
 とにかく。
 人工知能だとか、人工皮膚だとか、人工声帯とか、これだけ人工物があふれているのだから、ソニーやホンダはロボットにダンスを仕込んでいる場合ではない。
 力を入れる方向が間違っている。
 私が生きているうちに、もっとやるべきことがあるはずだ。

 さて、その日の夜。
 仕事帰りにもまた自販機的“彼女”の声が聞きたくなった私は、わざわざ遠回りし、例の場所に立ち寄った。
 そして買う必要も無いお茶を買う。
 コイン投入。
 「・・・・・」
 購入ボタンON。
 「・・・・・」
 返事が無い。
 再度コイン投入。
 「・・・・・」
 購入ボタンON。
 「・・・・・」
 返事が無い。
 飲みもしないお茶を2本も握り締めて、私は振り込め詐欺に遭ったみたいに呆然と立ち尽くした。
 『美人局(つつもたせ)なのか?!』

 冷静な判断をすれば夜中だから近所迷惑にならないように、しゃべらないモードに切り替えてあるだけなのだろう。
 しかし、明日もあの娘の声が聞きたくなっている時点で、私は冷静さを失っている。
 毎日足しげく通う自分が見える。

 なぜなら私はパイオニアだからである。

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2006年6月21日 (水)

身の引き締まる大発見

Taitu  選挙で当選した政治家が「身の引き締まる思いがします。」と、発言するのは表現として極めて不適切であることが判明した。
 全身タイツを製作したことによる世紀の大発見である。
 “身の引き締まる思い”とは全身タイツを着たときだけに感じるものである。
 “思い”というか実際に全身が引き締まるのだからすごい。
 深夜の通販番組もびっくりの引き締め効果だ。
 選挙に当選した政治家には、是非とも全身タイツを着込んでいただいて「身の引き締まる思いがします!」と言ってもらいたい。
 次期総理大臣あたりがやってくれたら、記者会見の会場は間違いなくドッカーンである。
 お茶の間もドッカーンである。
 俺が総理大臣ならやる。
 選挙の応援とか、首脳会談とか、G4とか、とにかく全身タイツで押しまくる。
 ていうか、そういう人は総理大臣になれないわけだけども。

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2006年5月21日 (日)

石川さゆりか!

Ninpu  いくらコスプレ好きって言ったって、まさか妊婦系に走るとは自分でも予測が付かなかったな。
 人にはいろんなフェチがあるものだ。
 ってなわけで身重の妻にマタニティーのワンピースを作ってみた。
 こんなまともな仕事をするのは初めてかもしれないが、まだゴージャスでセクシーなランジェリーを作る腕前は無いので、エプロン風のワンピースでご勘弁願おう。
 完成から4日ほど経つが、まだ着用した形跡は無い。
 居間のハンガーにぶら下がったままだ。
 着てはもらえぬセーターを、寒さこらえて編んでますって、石川さゆりか俺は!

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2006年5月14日 (日)

ワラビハンター・ユリゲリー

 趣味は山菜取りからコスプレまで。
 よりマニアックな方面で幅広く。
 
Dsc00383  ようやく山菜取りの季節だ。
 今冬の豪雪のおかげで例年よりかなり時期が遅い。
 まだ山には積雪もある。
 こんな異常気象はこの世に生を受けてから初めてである。
 ワラビもドッキリだ。
 どこぞの悪の秘密組織が豪雪作戦とやらをやったのではないかと疑いたくなる程だ。
 目的地で一番最初のワラビを採るのが自分でなければならないのだから、雪解けの時期を予測するのが何より重要だ。
 山菜の季節への移行をピンポイントで捉えないとライバルたちに差をつけられる。
 高齢化社会はその点で私に味方した。
 山菜取りが得意な老人たちが軒並み引退の時期を迎えているのだ。
 もちろん若者たちは山菜なんかに見向きもしないわけで、まともに山を走り回れるのは村では私ぐらいである。
 ライバルはもういない。
 山のモノは俺のモノ。
 俺のモノは俺のモノ。
 ジャイアンより横暴な山菜ハンター・ユリゲリーの誕生である。
 ただし、ワラビ専門。
 数ある山菜の中で、ワラビだけに特化したハンター。

Dsc00384  山菜取りに欠かせない相棒のバイクは、決して風を感じるために買ったのではない。
 道なき道を走り、1センチでもワラビの近くに降り立つためのものだ。
 むしろ「バイクに乗っかったまま山菜を狩ってやるぜ。」ぐらいの魂がハンターには必要なのだ。
 ワラビのためにバイクを買い、ワラビのためにジムに通い、ワラビのために軍手を買い占める。
 すべてはワラビのために。

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2006年4月23日 (日)

遠山の金さん、散る。

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 新郎新婦を質問攻めにするには、遠山の金さんの力が必要だ。
 金さんは偉いのだから、当たり前である。
 「ファーストキスがいつだったか申してみよ。」とか「新郎の尻にホクロがあるのを知っているか?」とか聞いちゃうのである。
 さらに遠山の金さんが登場するには、悪代官、越後屋、町娘、同心、岡っ引きが必要不可欠である。
 そう、私が台本を書いたからには新郎新婦には覚悟を決めていただかなくてはならない。

Tabi_1

 爆笑必死の台本を会社に遅くまで残って作成し、町娘の帯取り(あ~~~れ~~~~っ! くるくるくるくる…)に必要な24メートルもの長帯を、身重の妻を動員してまで作成。
 衣装や小道具に数万円の経費(オレの金じゃないけど)を使い、リハーサルを何度も繰り返し、挙句に本物のふすまという大道具まで持ち込む始末。
 2時間近くも前に会場入りする気合の入りよう。

Obi24  余興の準備に1週間もの時間と労力、莫大な経費(オレの金じゃないけど)を投入した。
 しかし、結婚式には魔物が住んでいた。
 誰も見ちゃいねーし、聞いちゃいねーのである。
 勝手にそれぞれのテーブルで盛り上がっているのである。
 笑っているのは新婦だけ。
 途中でやめようと思いながらも20分もの大芝居を敢行した。
 最後までくじけずにやり遂げたことだけは評価したい。

 この金さんの桜乳首、目ん玉ひんむいて、とっくりと拝みやがれ!

Sakuratikubi03

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2006年4月 9日 (日)

男はやさしさ、女は内臓。

 身長173センチ、視力両眼1.5。
 この平凡なスペックが意外に役に立つことを知ったのは、33歳の春のことだ。(ついこないだ)

7188

 生まれて初めて、一人でライブハウスに行った。
 ブレイクするべきところでブレイクできなかったロックバンド、GO!GO!7188のライブを観に行ったのである。
 身近な人間にファンがいないので一人で行くしかなかったといえばそのとおりだ。
 ブレイクするべきところでブレイクできなかったおかげで、オールスタンディング。
 ミニバスケの会場みたいな狭いところに数百人(目測で500人)が詰め込まれる。
 ブレイクするべきところでブレイクできなかったんだから我慢するしか無い。
 こういった場所ではテンションが下がるので私は後ろの方で周囲を観察。
 若い人たちは前の列へ、30代は後ろの列へ。
 つまり、縦ノリで拳を振り上げる人たちは前へ、黙って突っ立っているおとなしい人は後ろへ、ってな感じに自然に列が出来あがる。
 173センチという身長は、この会場における平均身長を大きく上回っているらしく、頭ひとつ抜きん出た感じで後ろにいても余裕で前が見える。
 もちろん、視力が裸眼で1.5というのも有利だ。
 熱気でメガネが曇る心配が無いし、もみくちゃにされてコンタクトが外れるってこともない。
 正にライブハウスに行くために生まれてきたような身体である。
 いまさらそれを知ったからといって、縦ノリで拳を振り上げるテンションはもうないのだが。

 やがて主役が登場すると、歓声が上がり、満員だったはずの会場が、前方へギュギュッと圧縮。
 まるで布団圧縮パックみたいにスペースが出来る。
 一番後ろにいた私も、真ん中あたりのポジションに余裕で移動。
 「痛ーい!」
 なんて声も上がる。
 そんなとき。
 「男は優しさ、女は内臓!」
 と、メンバーの一人が呼びかける。
 あんまり前に押すと、か弱い女の子は口から内臓が出てくるかもしれないから、男の人たちは気をつけて。
 っていう意味だ。
 さすがブレイクするべきところでブレイクできなかったロックバンド。
 含蓄のあるフレーズだ。
 願わくば車のナンバーを秋田55 71-88にするまで解散しないでくれたまへ。(秋田55ってナンバーはもう無いか)
Nodo
 ブレイクするべきところでブレイクできなかったといえば、私もそうだ。
 2006/4/7はNHK秋田放送局ユリゲリー祭りだった。
 同日に2つの番組に登場していたのだが(てれびこまち、クローズアップあきた)、気付いていたのは私だけだ。
 祭りだと思っているのも自分だけなので、オレひとり祭りだ。
 NHK秋田のスタッフが知っててわざと同じ日に私を出演させたとしたら、受信料を3倍払って、ついでにBSも申し込みたいところだが、残念ながら単なる偶然である。
 ブレイクするべきところでブレイクできなかった人間だから、影が薄くて当然。
 公表しなければ誰も気付かないのだ。
 だから受信料は今までどおりにさせてもらう。

Neiger

 ところで私のブレイクするべきところっていつだったのだろう?
 だいたいそんなんあったのか?(ブレイクというよりブロークン)

 まあいい、そんなことよりライブで、私の大好きなボーカルのユウが“アバラ骨の見えるような衣装”を着ていたらしいが、後ろにいたせいで見えなかった。
 骨フェチの私としては自分のTV出演より気になるアバラだ。
 

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